おはようございます!
昨日、「名も知らぬ、遠き島より」というお芝居を観てきました。
今回「トキノキズナ」の脚本を書いてくださった山谷典子さん(文学座)主催の「Ring-Bong」という劇団?団体?の公演です。
山谷さんが歴女ということもあり、山谷さんの作品には戦争など歴史の一片をテーマにしたものが多いそうです。
私は山谷さんが書いた脚本のお芝居は初めて観させていただいたのですが…
今回の「トキノキズナ」で典子さんがどういうことをやりたいと思ってるのか・・・ということがよく観えた作品でした。
役者さんの演技がすばらしく、引き込まれる引き込まれる・・・笑
演技をするというのではなく、そこに生きる。
舞台の上でその時、その時代に生きた人の気持ちを再現する。
一人一人がそこに生きた時、自然に「何か」がお客さんの気持ちの中に生まれるんだと感じました。
特にこういう事実をテーマにした作品は、見ごたえがありますね。
学生時代、歴史が一番苦手だった私も、ちょっと興味を持ったくらいですから、相当です。笑
舞台のセットがまたおもしろくて、白い長い布を天井から何本もぶら下げて、それを窓に見立てたり、部屋との仕切りに見立てたりしてたんです。
実はこれ、客席から見たらトイレットペーパーに見えて、「お金かかってないねー!笑」なんて話してたんですが、上演後に近くで見たら包帯の布でした!
よくちぎれないなぁって思ってたら・・・。笑
この「名も知らぬ、遠き島より」は戦後の満州が舞台になっています。
山谷さんのこだわり、時代をそのまま伝える。伝えにくいことも全部、ありのままを知るべき。
というスタンスもあって、えぐい内容の部分もありました。
でも、時代は既にそこにあって、人間が過去にしてきた過ちや事実をありのままに知る事ができ、目をそむけがちなことにも向き合うことができます。
人間は、過去の事実を見ないようにしたり、後悔ばかりして先に進めなかったりするもの。
でも、過去にあったことは過去のこととして受け止め、そこから学んで進んでいかなければと思う。
世代を超えて。
過去があるから今がある、今があるから未来もある。
親子関係だけじゃなく、日本の歴史、世界の歴史という点で、私たちはずっと繋がっているんだなぁ~なんて思いました。
つまらない舞台だと、役者の動きや素の気持ち、技術的な面が見えてしまい、ストーリーが頭に残らないことが多く、
逆におもしろい舞台は役者の台詞とキャラクターが心に残り、ストーリーがしっかり根付く。
前者を売りにしてる劇団もありますが、お客さんに後者の感想をたくさんいただけた時、役者は「生きられた」ってことなのかなぁ。なんて思います。
もちろん、実際にその時その場所を経験した人たちではないので、人の役柄や気持ちは想像でしかありません。
でも、起こったことは事実。
今回の「トキノキズナ」も、事実を表現しています。
そこに生きられるように、あと1カ月。全力で進みたいですね。
ちょうどあと1カ月のこの時期に、このお芝居を観ることができて良かったなと思います(^^)
・・・後1カ月か!!Σ(゚ロ゚」)」
最後に、山谷さん舞台、まだやっているので詳細をアップしておきます。
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【名も知らぬ、遠き島より】
2012年2月9日(木)~14日(火)
サイスタジオ小茂根 東京都板橋区小茂根1-9-5 サイマーケット地下 東京メトロ有楽町線・副都心線「小竹向原」駅下車徒歩3分
◎出演
荘司 肇 (俳優座) 山口雅義 岸端正浩 (ワンダープロ) 辻 輝猛 (kitokito) 佐藤 滋 (クリオネ) 佐川和正 (文学座) 大崎由利子 松垣陽子 (ミズキ事務所) 小野文子 山谷典子 (文学座)
◎スタッフ
作:山谷典子 演出:小笠原響 舞台美術:乗峯雅寛(文学座) 照明:小沢 淳(あかり組) 音響:山崎哲也(テアトルエコー) 衣装:友好まり子 舞台監督:原田恵子
チラシデザイン Sa-Sa Mongoloid
◎タイムテーブル
2/9(木) | 2/10(金) | 2/11(土) | 2/12(日) | 2/13(月) | 2/14(火) | |
14:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
19:30 | ○ | ○ | ○ |
◎チケット
2012年1月9日(月)発売開始!
前売・当日ともに 3,500円 学生 2,500円
[mail] ringbong2011@gmail.com
◎お問合せ
[mail] ringbong2011@gmail.com [tel ] 03-5375-1118
(双葉&サイ(株)スタジオ事業部:受付 平日11時~18時)
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チケットまだあるのかよくわかりませんが…よかったらどうぞ♪
ひろえでしたー。