“ 啓蟄 ”
暦をみると三月五日。みんなが稽古をがんばりながら、ブログを書いていたというのに、今頃這い出してきて “ 蟄虫 ” と一緒やないか! 吾輩だけがサボっていてごめん。
吾輩にとって、三月の声を聞くとすべての草木が、春の暖かい陽気に恵まれて育つさまに、心はいつも舞い上がるのだが、この春は、特別にその思いが強いのだ。
春の庭先の木立にすずめの群れが来て遊んでいる。また一羽飛んできて中段にとまる。あとからすぐに一羽追いかけて来て次の段にとまる。
第三のが来て空中で羽ばたきしながら、前のニ羽に何か交渉しているらしく見える。けんかが始まる。一羽が逃げ出して行く。
面白い、演出されているようなこの光景。今の吾輩にダブって映る。
本番まであと五日!やることはやってきた。たった一瞬、輝くために、その何倍もの稽古を重ねた。そしてお客様に観ていただく、なんて贅沢なひと時だ。
トキノキズナの “ 素晴らしい仲間達 ” そして会場のみなさんと楽しんで遊びたい。ー
ひさのすけ