伝える。

 

かおるんが小学一年生になった時、初めて出来た友達は韓国籍の男の子でした。

世の中は自分が住んでいる市と、隣接しているもう1つの市…この2つしか存在してない。と、嘘みたいにとんでもなく狭い視野で生きていた私には「韓国」がなんなのかも分かってませんでした。

二軒隣に住む、いつも美味しいキムチをくれる優しいおじさん・おばさん家族が韓国のかただと、高校生になった頃初めて知りました。

あまりに自然に私の人生に関わっていた「韓国」というフレーズは、「横浜」とか「東京」「大阪」等と同じような感覚でした。

大人になって、昨年、韓国人の義妹が出来ました。
東日本大震災からわずか一週間後、韓国での挙式に参列。地震の恐怖感が癒えぬ私達を様々な場所で温かく迎えてくれました。

義妹は芝居が好きで、私の舞台も観てくれます。

でも今回の「トキノキズナ」はいつもみたいに「観に来てね~」だけではいけないと、身構えていました。

心がモヤついていたところ、先日会う機会が。
チラシを渡して“何があって、私達は何をしたいのか”“どう取り組んでいるか”そんな話をすることが出来ました。

『知ってます(^-^) 観に行きます♪ お義母さん、一緒に観て帰りに中華街行きましょう♪』

そんな言葉をもらえました。

ありがとう。
「ちゃんと舞台で生きなくちゃ」と改めて思いました。

こんな経験の粒々が、役に投影されていきます(^^)

本番の舞台ではキャスト40人以上の経験粒々が、キラキラ・イキイキ・ギラギラと生きるでしょう。

お楽しみに!