作家の山谷さんが来てくれました。

こんにちは
ひめです。

タイトルに山谷さんを入れたのに写真撮り忘れた、、。
美人だよー。
 
お芝居にはたいてい台本があります。
今回の芝居もオリジナルですから
作家が時間をかけて物語を作り上げています。
書く時間もさることながら、時代や文化など
膨大な時間をかけて資料をあつめ取材をしてます。
 
今回の作家の山谷さんは文学座の女優さんでもあります。
縁あって私は遥か昔に彼女と同じ文学座の研究生で一緒だったので
長いお付き合いがあります。
(私は残念ながら研究所1年で卒業でした)
だから、山谷さんが芝居を通して世の中にみんなに伝えたいこと
がぎっしり詰まったお芝居だという事が良くわかります。
こだわりも。ww
 
昔、私が研究所にいた時に教えられたこと、
 
『セリフは一語一句意味があるものなのだから正しく覚える』
 
まあ、当たり前だ。
「長い年月かけてこのセリフが一番いい表現だと書かれてきたものなんだから
お前ごときが勝手に変えるな!」だろうな。ww

 
翻訳ものとかいろんなケースはあるだろうけど
すくなくとも今回の芝居は山谷さんがその役に合わせて言葉を選んで書いていると思う。
 
先日の稽古の時に演出の若松さんも同じような事を言っていました。
 
「作家がちゃんと考えて書いているセリフだから一語一句覚えましょうよ。」
優しく諭すように言ってくださったけど、結構私には重い一言だった。私正確に言えているか確認した。
 
オリジナルの作品だし、初演だから稽古の時にいろいろ表現を変えたりすることも必要になってくる。
その時はちゃんと、演出家の若松さんは作家の山谷さんに相談しますもの。
どんな一言でも。
それは、舞台を造り上げる人間としての敬意の現れだと思うし
お互いの芝居に対する思いを理解しあえてるからなんだろうな。
 
(と、時々稽古中にそんなことで感動してるわたし。)
 
 
一言変わっただけでその言葉の持つニュアンスが大きく変わるのだ。
 
「私、好きなの」→「好きだわ、私。」→「私、好きだわ〜」→「私、好きよ。」→「好きね、私」
 
「・・・ん。」→「・・・うん。」 「え、そうね」→「そうね」
 
 
チョッと違うだけで全然違うでしょ?
 
も一つ昨日事情があって話題になったんですけど
「ゼリーじゃだめ?」
「ああ、ゼリーじゃ全然違うよね」
「ゼリー…ゼリー…ゼリー、ぷりん」
「やっぱ、プリンだよね」
 
「ゼリー」と「ぷりん」 響きが違う。
 
今回の芝居は「ぷりん」が登場するんだけど、おそらく『ぷりん』であるからこそ
この芝居が成立するのだと思う。
【このニュアンスとか感性がわからん奴は芝居で誰かに何かを伝えようなんて
思っちゃいかん!っと乱暴な事を言ってみる。】
 
私も時々詰まってセリフ間違えちゃうけど、
正確に言わないとなんか気持ち悪い・・。
その舞台に立ってるのは 役者の「ひめ」が言ってるんじゃなくて「花蓮」って役が
言っている言葉なんだから。
 
どうしても役として。。という時は勝手に変えないで演出に相談する!!
 

 
稽古もだいぶ進んできましたけどね、
改めて、台本をもって大事なセリフを見返そうっと!!
 
ひめでした。